セラミック治療の値段を解説!素材別の特徴と費用の目安
セラミック治療は、保険診療と比べて自然な見た目を再現できることから、近年選ぶ人が増えています。治療の種類や素材、クリニックによって、費用や仕上がりが異なるため、特徴を理解したうえで選ぶことが大切です。
本記事では、セラミック治療を累計50,000件以上手がける「さとうデンタルクリニック」の知見をもとに、セラミック治療に使用される素材の特徴や費用相場を紹介します。また、クリニックを選ぶポイントなども解説しているため、参考にしてみてください。
セラミック治療の種類
セラミック治療には、クラウン(被せ物)・インレー(詰め物)・ラミネートベニアなどの種類があり、治療内容によって費用も異なります。自分の歯の状態や目的にあわせて、適した方法を選ぶことが大切です。ここでは、それぞれの治療について解説します。
クラウン(被せ物)
クラウンは、歯の全体を覆う人工の被せ物です。虫歯や外傷などで歯の大部分が欠損した場合や、セラミックで大きく歯の色や形、歯並びを整えるときに用いられます。
インレー(詰め物)
インレーは、歯の一部を覆う詰め物です。虫歯治療で削った部分を補う際に使用されます。
ラミネートベニア
ラミネートベニアは、歯の表面を0.3〜0.7mm程度削り、薄いセラミックを貼り付ける治療法です。前歯の色や形、歯並びを整えるのに適しています。
セラミック治療に使用される素材の種類と費用
当院で扱っているセラミックの種類と費用は下記の通りです。
- ジルコニアセラミック:17万円
- オールジルコニア:13万~14万円
- オールセラミック:13万円
- メタルボンド:10万円
それぞれの素材には特徴があるため、治療部位・審美性・耐久性・金属アレルギーの有無・費用などを踏まえて、総合的に判断して選ぶことが大切です。
下記ページにて、各素材について画像付きで特徴や費用をわかりやすくまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてください。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックは、内側にジルコニアを使用し、その表面にセラミックを焼き付けて作られる、審美性に優れた高品質な被せ物です。金属を使わない素材のため、金属アレルギーの方でも安心して選べる点も特徴です。
透明感が高く、自然な白さを再現できるため、見た目の美しさを重視する方に適しています。
製作工程はオールジルコニアよりも複雑で、工程数が多いため値段はやや高めです。現在の歯科で最も高級品の歯となります。
内側のジルコニアは高い耐久性を持っていますが、外側のセラミック層は欠けるリスクがあるため、強度はオールジルコニアと比べるとやや劣ります。
それでも、審美性を最優先したい方にとって非常に魅力的な素材といえます。
オールジルコニア
オールジルコニアは、被せ物全体がジルコニアで構成されたタイプです。金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配がない素材です。
非常に高い強度を持ち、噛む力が強くかかる部位にも安心して使用できるのが特徴です。
さらに、汚れや着色に強く、経年による劣化もほとんどないため、長期間にわたって清潔な状態を保てます。
一方で、見た目はややツヤが強く、天然歯のような透明感にはやや欠けます。
より自然な質感を求める場合は、外側にセラミックを焼き付けた「ジルコニアセラミック」を選ぶとよいでしょう。
オールセラミック
オールセラミックは、すべてがセラミックで作られた被せ物です。こちらも金属アレルギーの不安なく使用できます。
ジルコニア系素材に比べると強度はやや劣りますが、自然な白さと透明感を再現できる点が特徴です。
ジルコニアセラミックよりもわずかに黄色味が出ることがあり、時間の経過とともに軽い着色が起こる場合があります。見た目の自然さと費用のバランスが良く、多くの方に選ばれています。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、歯科用プラスチックにセラミックの微粒子を混ぜて作られた素材です。強度がやや低く、経年とともに変色しやすい傾向があります。
費用を抑えられる点はメリットですが、見た目や耐久性を重視する場合にはあまり推奨されません。
メタルボンド
メタルボンドは、内側に金属を使用し、外側をセラミックで覆った構造の被せ物です。かつては広く使われていましたが、現在では金属アレルギーや見た目の問題から選ばれる機会が減っています。
白さがあり、耐久性が高い点はメリットです。一方で、歯ぐきとの境目に金属色が見えることや、金属アレルギーのリスクがデメリットとして挙げられます。
より自然な見た目を求める場合は、金属を使用しない素材の方が適しています。
セラミック治療の費用が変わる理由
セラミック治療の費用は、素材の違いだけでなく、治療範囲・技術レベル・使用する設備などによっても変わります。
一般的に、以下のような要素が費用に影響します。
- 使用する素材の種類:ジルコニアやオールセラミックなど、審美性・強度・加工コストにより費用が変わります。例えば、同じジルコニアでも、ブランドによって原価もクオリティーも違います。
- 治療部位:前歯は審美性が重視されるため、より透明感のある素材が選ばれ、費用が高くなる傾向にあります。
- 技工士の技術・製作工程:歯科技工所で1本ずつオーダーメイド製作するため、技工士の熟練度も費用に反映されます。
- 保証期間やアフターケア:保証が長く、再調整・メンテナンス体制が整っている場合は、その分のコストが含まれます。
同じ「セラミック治療」でも、クリニックによって金額が異なるのはこのような理由によるものです。
安さだけで判断せず、治療の質や保証内容も含めて比較検討することが大切です。
クリニック選びのポイント
セラミック治療は、クリニックによって費用や仕上がりが異なるため、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
クリニックを選ぶ際は、次のようなポイントに注目するとよいでしょう。
- 医師の実績や経験が豊富であること
- 治療内容や費用についてわかりやすく丁寧に説明してくれること
- 使用する素材や技工所にこだわっていること
- 費用が相場と比べて極端に安すぎたり高すぎたりしないこと
費用が相場より極端に安い場合は、使用する素材の品質が低かったり、技工士の技術レベルが十分でなかったりする可能性があります。
そのため、クリニックを選ぶ際は、費用の安さだけで判断せず、医師の実績や説明、使用する素材などを総合的に見て選ぶことが大切です。
セラミックの費用に関するよくある質問
Q. セラミック治療の費用はどのくらいかかりますか?
使用する素材や治療部位によって異なります。
さとうデンタルクリニックでは、メタルボンドが10万円、オールセラミックが13万円、オールジルコニアが13〜14万円、ジルコニアセラミックが17万円でご提供しています。
Q. セラミック治療はどの素材を選ぶのがいいですか?
ご希望やお口の状態によって最適な素材が異なります。
例えば、見た目の美しさを重視する場合はジルコニアセラミック、強度を重視する場合はオールジルコニアが適しています。
また、前歯は審美性重視、奥歯は強度重視といったように部位ごとで使い分けるケースもあります。
使用する素材につきましては、患者さまの気になる部分や、どこまで綺麗にしたいかというご希望を伺い、お口の中の状況を確認させていただいたうえで、最適なご提案をさせていただきます。
Q. 同じセラミック治療でもクリニックによって値段が違うのはなぜですか?
値段の違いは、使用素材の種類・治療範囲・技工士の技術・保証やアフターケア内容によって生じます。
特にセラミックは、1本ずつオーダーメイドで製作されるため、技工士の技術レベルや製作工程の丁寧さも費用に反映されます。
安さだけで選ぶと、素材の品質や適合精度が低くなる可能性があるため、価格と品質のバランスを確認することが大切です。
まとめ
セラミック治療には、自然で美しい見た目を再現できる、汚れが付きにくい、保険適用素材と比べて虫歯や歯周病の再発リスクが低いといったメリットがあります。
治療を受ける際は、治療部位・審美性・耐久性・金属アレルギーの有無・費用などを踏まえて、治療の種類や素材を選びます。
また、クリニックを選ぶ際には、費用の安さだけで判断しないことが大切です。極端に安い場合、使用する素材の品質が低かったり、技工士の技術レベルが十分でなかったりする可能性があります。医師の実績や説明、使用する素材の品質などを総合的に確認しましょう。
セラミック治療を累計50,000件以上手がける「さとうデンタルクリニック」では、丁寧なカウンセリングや高品質な素材へのこだわりにより、満足度の高い治療を提供しています。セラミック治療をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

