インプラントの相場はいくら?費用の内訳や節約方法も紹介

1本のインプラント治療にかかる費用の相場は、簡単な症例ではただし、この値段は目安であり、使用する素材や治療内容などによって実際の費用は大きく変動します。

 

本記事では、これまでに10,000本以上のインプラント症例を手がけ、全国でも第3位の症例実績を誇るさとうデンタルクリニックのノウハウをもとに、費用の内訳や、医院ごとに値段が異なる理由、さらに治療費の負担を軽減する方法を解説します。

 

インプラント治療の相場【全国と都市部の比較】

1本のインプラント治療にかかる費用の全国平均は30〜45万円程度、都市部では35〜55万円程度が費用相場とされています。ただし、あくまで目安であり、歯科医院や治療内容、使用するインプラントの素材、地域などによって費用は大きく異なります。

 

従来から、都市部の治療費は、全国平均と比べて、やや高めに設定される傾向がありました。さらに近年は、全体的な物価上昇の影響により、とくに都市部にある歯科医院では人件費や賃料、最新設備導入などのコストが増加し、それに伴い治療費も上昇傾向にあります。

 

当院(さとうデンタルクリニック)では、StraumannやZimmerといった世界的ブランドのインプラントを採用し、手術費用と10年保証(来院の有無にかかわらず適用)込みで「1本25万円」で治療可能です。

 

インプラント費用の内訳

ここでは、治療費に含まれる内容(検査・手術・人工歯・メンテナンスなど)について、それぞれ解説します。

 

検査・診断費(CT・口腔内スキャンなど)

インプラント治療における検査・診断費の相場は、1万円〜5万円程度です。口腔内の状態を詳しく把握するために、レントゲン検査やCT検査を実施します。

 

さとうデンタルクリニックでは、これらのCT・検査・診断費を含めて6,000円〜9,000円程度でご提供しています。

 

そのほか、歯周病検査、残存歯の状態や口腔内の衛生状態などについて評価も行い、口腔内全体を確認します。そして、その結果や患者の希望に基づいて、歯科医師がインプラント治療について可否を判断し、治療計画を立てます。

 

インプラント本体・手術費用

インプラント本体とは、顎の骨に埋め込む人工歯根のことを指します。治療費の中でも大きな割合を占めており、1本あたり20万円〜50万円程度が相場です。

 

費用は、使用する材料や品質、メーカーなどによって変動します。インプラント本体は、チタン製のものを使用するのが一般的です。チタンは、生体適合性が高く、骨との結合も安定しやすいため、多くのケースで使用されています。

 

手術は、インプラント本体を顎の骨に埋め込む過程を指します。手術費用も、治療費全体の中で大きな割合を占めており、目安は15万円〜40万円程度です。手術の難易度や所要時間、使用する麻酔・材料・機材・技術などによって費用は異なります。

特に、サイナスリフトや自家骨移植などが必要になると、高額になりやすいです。

 

アバットメント・人工歯(上部構造)費用

アバットメントは、インプラント本体と人工歯を連結する部分です。一般的に用いられるチタン製のアバットメントの相場は、3で、既製品かカスタムアバットメントとよばれるオーダーメイドのものかによって、金額は異なります。

 

人工歯はアバットメントに取り付けられ、噛む役割や自然な見た目を保つ役割を担います。費用の相場は、10万円〜20万円程度です。セラミックやジルコニアなどが用いられ、素材や制作方法によって値段に幅があります。

 

メンテナンス・保証関連費用

インプラント治療においては、手術後の定期的なクリーニングや検査などのメンテナンスが非常に重要です。定期的にメンテナンスすることで、トラブルを防ぎ、長期的にインプラントを使用できます。

クリーニングでは、自分では除去できないプラークや歯石を取り除くことで、歯周病を予防します。また検査を実施し初期段階で発見することで、適切な対処が可能です。

なお、インプラントを提供するメーカーや歯科医院によっては、一定期間の保証制度が設けられています。保証期間や内容、条件はそれぞれ異なりますが、多くの場合「定期的にメンテナンスを受けていること」が条件の1つとされています。

 

このように、インプラントを長持ちさせるにはメンテナンスや保証にかかる費用も欠かせません。

さとうデンタルクリニックでは、定期的な来院があった方が上記の理由で両者安心ですが、仮に来院されていない場合でも10年間の保証をしております。

 

医院ごとに費用が異なる理由とは?

インプラント治療は、基本的には健康保険が適用されないため、全額自己負担で受けます。そのため、保険診療のように価格が一律ではなく、それぞれの歯科医院が設定した料金で治療を提供する仕組みです。そのクリニックが扱うインプラントのブランドや、入れる上部構造(アバットメント・人工歯)の質によって原価が異なるため、治療費にばらつきがでます。

ここでは、費用に影響する主な要因を解説します。

 

使用インプラントのメーカーや素材

インプラント本体にはさまざまなメーカーの製品があり、認知度が低いメーカーと比べ、世界的に実績があるメーカーの製品は、値段が高い傾向があります。導入するメーカーは、歯科医院ごとに異なるため、料金に幅が生じるのです。

 

また、インプラント本体・アバットメント・人工歯に用いられる素材は複数あり、素材によって値段が異なります。とくに、費用に大きく影響するのは、人工歯に使用する素材です。

 

選ぶ素材によって、見た目や耐久性が異なりますが、自然な見た目と耐久性を兼ね備えた高品質な素材ほど、費用が高額になる傾向があります。

 

歯科医師の技術・実績

医療技術は日々進歩しており、インプラント治療についても例外ではありません。学会やセミナーで最新の技術を習得している医師や、専門資格を取得している医師、豊富な実績を持つ医師などは、技術費用が高めに設定される傾向があります。

 

設備・治療環境の違い(CT・オペ室など)

CT検査やオペ室など、検査や治療の設備が整っている歯科医院では、より安全で精密な治療が可能です。ただし、そのような歯科医院では、設備導入にかかったコストが治療費に反映され、費用が高くなる傾向があります。

 

立地によるコスト変動

インプラント治療の料金は、土地代・人件費・設備投資などを踏まえ、各歯科医院が独自に設定しています。全国平均と比べると、都市部の方がやや高額に設定される傾向があります。

 

都市部で治療費が高くなる要因は、土地代や人件費の高さです。さらに、都市部では、最新の設備を導入して差別化を図る医院が多いことも、治療費が高くなる要因の1つです。

 

インプラント費用を抑えるためのポイント

ここでは、インプラント治療にかかる費用の負担を軽減する方法を3つ紹介します。

 

医療費控除の活用

インプラント治療にかかる費用は、確定申告の手続きをすることで、医療費控除が適用され、所得税の還付を受けられます。医療費控除は、基本的には、1月1日〜12月31日の1年間に自己負担した医療費が合計で10万円(もしくは総所得金額の5%)を超えた場合に適用されます。

 

ここで医療費に該当するのは、インプラント本体や手術費用、検査費用などです。クレジットカード払いや分割払い、ローンでも、その年に実際に支払った金額は控除の対象です。

 

ただし、美容目的で受けたインプラント治療は、医療費控除の対象にはなりません。

 

医療費控除を申請する際には、医療費の領収書、源泉徴収票、確定申告書など、必要なものを準備し、所轄の税務署に提出します。提出方法は、直接持参するほか、郵送やオンラインでも可能です。

 

還付金額は、国税庁が公表している計算式を用いて算出できます。たとえば、年収400万円の人が、インプラント治療費用を1年間に40万円支払い、民間保険のような補てんを受けていない場合、約6万円が還付されます。年収700万円で、そのほかの条件が同じ場合の還付金額は、約7万円です。

 

この制度を活用することで、実質的に支払う治療費を抑えられます。

 

ローン・分割払い制度の活用

治療費を1度にまとめて支払うことに不安がある場合は、歯科治療専用のデンタルローンや分割払いを利用する方法があります。一般的には金利がかかるため、総支払い額は増加しますが、費用を分割して計画的に返済できます。

 

支払い回数は、12回・24回・36回・60回など契約する金融機関や歯科医院によって異なり、支払い回数を選択できるのが一般的です。

たとえば、50万円の治療費を36回払い・年5%の金利で返済する場合、毎月支払う金額は約1万5千円です。このように、デンタルローンや分割払いを利用すると、1度に大きな料金を支払う負担を軽減できます。

 

デンタルローンを使った場合で、その年の実質の支払額が少なくても、契約を結んだ全額がその年の控除対象となるので、支払った額よりも多くの額が翌年の2月に還付される事もあります。

 

さとうデンタルクリニックでは、金利4.9%という業界内でもトップクラスの低金利で、最大84回払いまで対応可能なデンタルローンをご利用いただけます。スマホ・PCから簡単に申し込みでき(頭金不要)、繰り上げ返済にも対応しており、負担を抑えながら治療費を分割で支払えます。

 

当院のデンタルローンに関してはこちら

 

安心してインプラント治療を受ける為には(セカンドオピニオン)

インプラント治療は外科的な処置を伴い、将来的な噛み合わせや口腔環境にも大きな影響を及ぼすため、患者様ご自身が十分に納得したうえで治療を進めることが大切です。その一助となる選択肢のひとつが、セカンドオピニオンの活用です。

 

別の医師の意見を聞くことで治療計画や方法について理解を深めることができ、不安や疑問が残る場合にも、異なる視点からの説明を受けることでより安心感を持って治療に受けることができます。

 

安さだけで選ぶと後悔する?医院選びの注意点

ここまで紹介した通り、インプラントのメーカーや素材、医師の技術や実績、設備などが治療費用に影響しています。安さだけで選んでしまうと、これらの質が十分でない可能性があるため、検査や治療計画、説明の丁寧さ、実績なども確認することが非常に重要です。

 

極端に安い治療のリスク

極端に安い料金でインプラント治療を提供している場合は、トラブルが生じるおそれがあるため注意が必要です。

 

たとえば、インプラント本体や人工歯の素材に安価で低品質なものを使用することで、低価格を実現しているケースがあります。低品質なものは見た目の自然さや耐久性に劣る場合があり、破損や不適合につながるリスクがあります。

 

さらに、極端に費用が安い場合は、手術後のフォローや保証が乏しく、問題の発見が遅れるケースや、再手術にかかる費用を自己負担しなければならないケースもあるのです。

 

カウンセリングの丁寧さ・治療計画の有無

インプラント治療においては、事前の検査・診断、治療計画、そして丁寧な説明は非常に重要です。しかし、極端に安い場合は、必要な検査や治療計画、事前の説明が省略されることがあります。

 

無計画な治療の結果、見た目や機能にトラブルが生じ、再手術が必要になれば、金銭的な負担だけでなく、心身への負担も大きくなります。費用だけで判断せず、CT検査のような精密検査を実施しているか、治療計画を提示してくれるか、手術後の保証やフォロー体制が整っているか確認しましょう。

 

実績や症例写真の確認

歯科医院選びで後悔しないためには、インプラント治療の実績や症例写真を確認することも有効です。安さを売りにしている場合、医師の経験が少なく、診断や手術のスキルに不安が残るケースもあります。

 

費用だけではなく、豊富な実績や、公開されている症例写真などを参考にして、信頼できる歯科医院を選びましょう。

 

 

インプラントの費用に関するよくある質問【FAQ】

 

Q. インプラント治療の費用はどのくらいかかりますか?

A. インプラント治療の費用は、簡単な症例では40〜55万円程度、難しい症例では50〜65万円程度が相場です。治療費は使用する素材や治療内容によって異なりますので、歯科医院によって費用が変動します。

 

Q. インプラント治療の費用の内訳はどうなっていますか?

A. インプラント治療の費用は、検査・診断費用、インプラント本体の費用、手術費用、アバットメント・人工歯の費用、そしてメンテナンス費用が含まれます。各項目の費用は歯科医院や使用する材料により異なります。

 

Q. インプラント治療費を抑えるためにはどうすればいいですか?

A. インプラント治療費を抑えるためには、使用するインプラントの種類や治療方法を歯科医師と相談し、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。また、医療費控除を活用することで実質的な負担を減らせるほか、デンタルローンを利用すれば一度の支払いを抑えて分割で無理なく治療を受けることができます。

 

まとめ|インプラントの相場と失敗しない医院選びのポイント

1本のインプラント治療にかかる費用は、簡単な症例ではです。ただし、あくまで目安であり、治療内容、インプラントに使用する素材、歯科医院の設備や、医師の技術などによって費用は大きく異なります。

 

そのため、値段の安さだけで選んでしまうと、これらの質が不十分でトラブルにつながる可能性があります。費用面だけでなく、検査の充実度、治療計画や説明の丁寧さ、実績なども確認し、信頼できる歯科医院を選びましょう。

 

さとうデンタルクリニックでは、豊富な症例実績と最新設備に基づき、安心できるインプラント治療をご提供しています。費用は事前にわかりやすくご提示し、追加費用の心配もありません。分割払いにも対応していますので、まずはお気軽にご相談ください。