インビザラインの治療期間が長引く理由と早く終わらせるポイントを解説!

インビザラインは目立ちにくく取り外しも可能なため、従来のワイヤーの矯正に比べると日常生活に取り入れやすい治療方法です。ただし、治療期間が予定より長引いてしまう可能性もあるため、ポイントを押さえて治療期間をできるだけ短縮させましょう。

 

本記事では、渋谷区でインビザライン症例数1位、東京都内でも5位以内の実績を持つ「さとうデンタルクリニック」の知見をもとに、インビザラインの基本的な仕組みと治療が長引く理由について解説します。また、少しでも短い期間で治療を終えるための工夫についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

 

インビザラインとは

インビザラインとは、透明なマウスピースを用いて歯を段階的に動かしていく矯正方法です。マウスピースは1日20時間以上が目安とされているため、食事や歯磨きの際に外せます。

 

そのため、従来のワイヤー矯正のように常に固定される煩わしさがなく、ライフスタイルにあわせた治療を進められるのです。さらに、透明な素材を使用しているため目立ちにくく、矯正をしていることに気付かれにくい点もメリットです。

 

また、金属を使用しないため、口内を傷つけたり金属アレルギーを引き起こしたりする心配もありません。矯正の力はワイヤーよりも緩やかで痛みも比較的軽く、日常生活に大きな支障が出にくいのも嬉しいポイントです。

 

インビザラインの治療期間について

インビザラインの治療期間は、患者の年齢や歯並びの状態によって大きく変わります。全員同じスピードで歯が動くわけではありません。そのため、治療を始める前に治療期間がどのくらいかかるかを理解し、計画的に矯正を進めましょう。

 

ここでは、インビザラインの治療期間について解説します。

 

平均期間は1年半〜2年程度

インビザラインの治療期間は、一般的に1年半〜2年程度といわれています。ただし症例によっては半年〜1年で終わる場合もあれば、2年以上かかる場合もあり、あくまで目安であり個人差があります。

 

例えば、部分的な矯正であれば半年から1年程度で完了することもありますが、歯並びが複雑で大きな動きを伴う場合には、2年以上かかることもあります。

このようにインビザラインの治療期間は、歯の移動距離、骨や歯茎の状態、年齢やマウスピースの装着時間などによって左右されます。これはワイヤー矯正の場合も同様です。

 

軽度の歯並びの乱れや前歯10本のみの矯正であれば、さとうデンタルクリニックの「インビザラインGO」で最短3か月の治療も可能です。

 

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子どもと大人の治療期間の違い

子どものインビザライン治療は、成長期の骨や歯の柔軟性を利用できるため、比較的短期間での矯正が可能だといわれています。顎の発育が進んでいる時期にあわせて力を加えることで、効率的に歯を動かせるのです。

 

一方、大人の場合は骨の成長がすでに止まっているため、歯の移動に時間がかかる傾向にあります。そのため、治療計画に沿って慎重に進めなくてはなりません。その結果、子どもよりも治療期間が長くなりがちなのです。

 

 

インビザラインの治療期間が長引いてしまう理由8選

インビザラインは計画的に進めることで矯正の効果が期待できますが、実際にはさまざまな要因で治療期間が予定よりも長引く可能性があります。要因は一人ひとり異なるため、自分がどれに該当するか見極めることが重要です。

 

ここでは、インビザラインの治療が長引いてしまう代表的な理由を8つ紹介します。

 

歯並びが酷く乱れているため

歯並びが大きく乱れていると、歯の移動に時間がかかるため治療期間が延びる傾向にあります。その結果、計画通りに歯を整えるまで時間を要し、平均的な治療期間よりも長引いてしまうのです。

 

不正咬合(かみ合わせ)を治す必要があるとき

不正咬合を治すのは、全体的な歯の移動と、高度な技術が必要な為、治療が長くなることが多いです。

 

抜歯しなければならなくなったため

歯のスペースを確保するために抜歯をするパターンがあります。抜歯するとなると、歯を失った部分の治癒を待つ期間が追加され、結果として治療全体の進行が遅れやすくなるのです。また、歯の移動距離が長くなることがあります。そのため、抜歯が必要になった時点で、どのくらい治療期間が長引くのか確認しておきましょう。

 

虫歯や歯周病が発生したため

治療中に虫歯や歯周病が進行すると、矯正を一時的に中断しなければならないケースがあります。なぜなら、口内環境が悪化すると装置の装着が難しくなる可能性があるためです。治療を長引かせないために、日頃から正しい歯磨きや定期的な検診を受けて予防に努めましょう。

 

インビザラインの装着時間が短いため

インビザラインは、基本的に1日20時間以上装着しなくてはなりません。そのため、装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、次のマウスピースが適合しない可能性があります。もし、新しいマウスピースが適合しなかった場合、治療計画の見直しが必要です。

 

すると、治療期間が延長されて「予定していた時期に終わらなかった」と後悔することになりかねません。そのため、マウスピースの装着時間はしっかり守りましょう。

 

口内でトラブルが起こったため

口内炎や歯茎の腫れなど、口内トラブルが生じると、マウスピースの装着に支障をきたす可能性があります。装着に支障が出て装着時間が短くなると、歯の移動に遅れが生じ、治療の進行が滞る原因になりかねません。口内トラブルを防ぐためには、マウスピースや口内を清潔にし、十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事を意識しましょう。

 

治療計画が変更されたため

インビザラインの治療期間が長引く理由に、治療計画の見直しが挙げられます。例えば、歯の動きが予想通りにいかないと「リファインメント」と呼ばれる追加のマウスピースを作成し、あらためて歯の動きを調整していくケースもあります。

 

このような再調整は決して珍しいことではありません。計画変更は治療をより正確に進めるために避けて通れないものの、その分期間が長引くことを覚えておきましょう。

 

マウスピースを紛失または破損したため

マウスピースを紛失したり破損したりすると、新しいものを作成するまで治療が一時的に中断されます。その結果、装着できない時間が増えることで歯の移動が停滞し、治療期間が延長する要因となるのです。

 

また、新しいマウスピースが届くまでの間に、後戻りというせっかく動いてきた歯が元に戻ってしまうという現象も起きてしまいます。

 

紛失や破損を防ぐためには、ケースに入れて保管する習慣を徹底することが大切です。万が一、紛失または破損した場合は早急に歯科医院へ連絡してください。

 

インビザラインの治療を早く終わらせるポイント

インビザラインは、生活に取り入れやすい矯正方法です。しかし、使用方法を誤ると治療が延びてしまうことがあるため注意が必要です。

 

ここでは、治療をスムーズに進めるための具体的なポイントを5つ紹介します。どれも日常生活の中でできるため、ぜひ取り入れてみましょう。

 

マウスピースの装着時間を厳守する

インビザライン治療では、マウスピースを1日20時間以上装着しなくてはなりません。そのため、装着時間が不足すると歯の移動が遅れ、計画通りに進まないだけでなく、歯が元の位置に戻るリスクも高まります。

 

特に、外出時や就寝前など、装着を怠りやすい時間帯に注意が必要です。食事や歯磨き以外の時間は必ず装着することを徹底しましょう。少しの油断が治療全体に影響を与えるため、毎日の積み重ねが重要です。

 

口内環境を清潔に保つ

虫歯や歯周病が発生すると治療を中断する必要が出てきます。その結果、治療期間が延びてしまうことになりかねません。つまり、口内を清潔に保つことは、治療を予定通りに終えるために欠かせない取り組みなのです。

 

歯磨きやフロスをこまめにするだけではなく、マウスピース自体も専用の洗浄剤や流水で清潔に保ちましょう。汚れが付着したまま装着すると細菌が繁殖し、口内トラブルの原因につながります。ぜひ、日々のケアを徹底し、口内の健康を守って治療期間を長引かせないようにしましょう。

 

定期的に歯科医院でメンテナンスをする

歯科医院へ定期的に通院してメンテナンスしてもらうことも重要です。一般的には1か月半から2か月に1回のペースで通院し、歯の動きやマウスピースの適合状態を確認してもらいます。

 

この時点で何か問題があればすぐに対応してもらえるため、大きな遅れを防げるのです。万が一、痛みや違和感がある場合は次回の予約日を待たず、早めに歯科医院を受診してください。

 

定期的にマウスピースを交換する

インビザラインは、治療の進行にあわせて複数のマウスピースを段階的に交換しながら使用します。そのため、1つのマウスピースを長期間使い続けると、歯の移動が計画通りに進まず、治療が滞る原因になるのです。

 

指定された交換時期を守り、歯を効率よく移動させましょう。交換を忘れないためにはカレンダーに印をつけたり、スマートフォンのリマインダー機能を利用したりするのがおすすめです。

 

チューイーを噛む

チューイーとは、インビザラインのマウスピースを歯にしっかりと密着させる専用の補助アイテムです。装着後にチューイーを数分間噛むことで、マウスピースが隙間なくフィットし、歯の移動がよりスムーズに進みます。チューイーを習慣的に活用することで治療の効果が高まり、計画通りに進めてくれるサポートをしてくれるでしょう。

 

マウスピースがきちんとはまっていない状態で過ごしていても、予定通りに歯が動いてくれません。

 

インビザライン治療の流れ

インビザライン治療期間とあわせて知っておきたいのが治療の流れです。なぜなら、流れを理解することで治療の全体像がつかめ、安心して取り組めるためです。最後にインビザライン治療の流れを解説します。

 

治療前のカウンセリング

治療の最初のステップは、歯科医院でのカウンセリングです。ここでは、現在の歯並びの悩みや希望する仕上がりを伝え、それに対して医師がどのような治療ができるかを説明してくれます。この時に費用や治療期間、使用する装置の特徴なども丁寧に案内されるため、分からない点は遠慮せずに質問しましょう。

 

精密検査をして仕上がりイメージを固める

カウンセリング後は、X線撮影や口腔内写真の撮影などの精密検査を実施します。

さらに治療を前向きにご検討されている方には、さとうデンタルクリニックでは光学スキャナー「iTero」を導入しており、わずか1分ほどで治療後の仕上がりイメージをシミュレーションすることが可能です。治療前に完成形を視覚的に確認できるため、納得して矯正を始められるのが大きな特長です。

 

マウスピースの型どり

カウンセリング後には精密検査を行います。具体的にはX線撮影や口腔内写真の撮影、歯型の採取などを通して、歯や骨の状態を詳しくチェックするものです。

 

マウスピースのお渡し

完成したマウスピースは、最短で2回目の来院時に受け取ることができます。

準備が整い次第すぐに治療を開始できるため、スムーズに矯正をスタートできる点もメリットです。

 

矯正治療の開始と経過観察

マウスピースを装着すると矯正治療がスタートします。治療期間は症例によって異なりますが、インビザラインGOであれば最短3〜5か月で終了するケースもあります。

経過観察は月に1回程度行うのが一般的ですが、お忙しい方は必要最低限の来院で治療を進めることも可能です。患者さまのライフスタイルに合わせた柔軟な治療計画を立てられる点が大きな魅力です。

 

まとめ

インビザラインは透明で目立ちにくいだけでなく、取り外しができる便利さを持ちながらも、使い方や生活習慣によって治療期間に差が出る矯正方法です。

そのため、治療期間は患者さまの状況や生活習慣によって変わりますが、装着時間やケアを守ることで計画通りに進めやすくなります。主治医と相談しながら取り組むことが、理想的な歯並びへの近道です。

 

さとうデンタルクリニックでは、インビザラインの豊富な症例実績をもとに、一人ひとりに合わせた治療計画をご提案しています。最新の光学スキャナー「iTero」を用いたシミュレーションにより、治療前に仕上がりのイメージを確認できる点も安心材料です。さらに、部分矯正に特化した「インビザラインGO」にも対応しており、軽度の歯並びの乱れであれば最短3か月で矯正が完了するケースもあります。

 

理想的な歯並びをできるだけ効率よく実現したい方は、ぜひ一度ご相談ください。