インビザラインの費用相場は?プラン別料金や節約方法も紹介
インビザライン治療は、原則として保険適用外の治療です。そのため、クリニックごとで費用に違いが出てきます。
本記事では、渋谷区でインビザライン症例数1位、東京都内でも5位以内の実績を持つ「さとうデンタルクリニック」の知見をもとに、インビザライン治療の費用相場やプラン別料金について解説します。
インビザライン矯正とは?
インビザライン矯正とは、透明なマウスピースを使って歯並びを矯正する方法です。矯正用の金属ブラケットやワイヤーを使用せず、透明なマウスピースを使うことで矯正を目立ちにくくすることが可能です。
矯正に使うマウスピースは、歯科医師が患者の歯並びを今の状態から理想とする状態までを綿密にシミュレーションしたうえで、段階に合わせたものを作成します。作成したマウスピースは1週間から2週間ぐらいを目安に新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯を動かしていきます。
インビザラインの費用に含まれる内容
インビザライン治療は、原則として保険適用外の自由診療にあたります。それは、歯列矯正が治療ではなく、多くは見た目の良さなどを改善するための「美容目的」として捉えられるためです。
ただし、顎変形症や先天性疾患による咬合異常など医学的にインビザライン治療が必要と認められた場合は、保険が適用されます。
費用が高い傾向にあるインビザライン治療の費用には、主に次のものが含まれます。
- カウンセリング費用
- 検査費用
- 矯正装置費用
- 調整費用
- 保定費用
それぞれの内容で、どのようなことがされるのかを詳しく見ていきましょう。
カウンセリング費用
1つ目の費用は、カウンセリング費用(初診料)です。
インビザライン治療を希望するにあたって、どのような悩みがあり、どのように改善したいのかをヒアリングするのがスタートラインです。ヒアリングした内容をもとにインビザライン矯正が、その人に治療として合っているかを含めて診断します。
インビザライン矯正は自由診療にあたるため、費用はクリニックごとに設定が異なりますが、一般的な相場では3,000円から10,000円程度です。クリニックによっては、改善程度を簡易的にシミュレーションする診断であれば、無料でカウンセリングを実施するところもあります。
検査費用
2つ目の費用は、検査費用です。カウンセリングを受けたのち、インビザライン矯正を実施する前に口腔内の精密な検査を実施します。この時に実施する検査は、口腔内のスキャンやレントゲンを撮ったり、CT撮影をしたり、その他に歯形採取もあります。
撮影したデータをもとに、今の状態の歯がどのように移動できるか専用ソフトを用いてシミュレーションすることが可能です。また、得た情報とシミュレーションから綿密な治療計画を立てていきます。
検査費用相場は、クリニックにより異なるため、1万円から5万円とやや幅が広くとられています。
矯正装置費用
3つ目の費用は、矯正装置費用です。これが、インビザライン治療の大半を占める費用といっても過言ではありません。
矯正装置は患者ごとの治療計画に基づいた完全オーダーメイドです。そして、理想の歯並びにするために段階に合わせて複数のマウスピースを作成するため、費用がかかるのです。
調整費用
4つ目の費用は、調整費用です。これは、作成したマウスピースがきちんとその人に合っているか、矯正中の歯並びを定期的に観察する時に発生する費用です。
インビザライン治療開始直後は、この調整や歯並びの確認も短いサイクルで確認する必要があります。始めのうちは1か月に1回程度のサイクルで通院が必要でしょう。その後、治療にあたってトラブルなく進むようになったら、2か月から3か月に1回程度と通院サイクルの間隔が徐々に長くなっていきます。
この調整料は、毎回5,000円から10,000円程度かかると見ておくとよいでしょう。
保定費用
5つ目の費用は、保定費用です。この費用は、マウスピースで歯を動かした後に、動かした歯が元に戻らないように位置を安定させるための装置の作成にかかるものです。
この保定装置はリテーナーと呼ばれ、作成にあたっては4万円から6万円ぐらいが相場と見ておくと良いでしょう。また、リテーナーには2種類あり、固定式と取り外し式があります。
固定式は、ワイヤーで取り付けてしまうため矯正した歯の後戻りや紛失のリスクを低減できます。一方で、歯垢がたまりやすいのがデメリットです。
取り外し式は、透明なマウスピースの型のため、目立ちにくいのが良い点です。また、取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすいのもメリット。しかし、取り外せる分、紛失のリスクがあったり、決められた時間の装着を怠ると得られる効果が下がったりといったデメリットがあります。
インビザライン治療の費用総額を抑える方法
インビザライン治療は、先に述べたとおり、原則として保険適用外の治療です。保険適用となるケースは稀であり、インビザライン治療を受ける際は、自費での支出が高くなる傾向にあります。
インビザライン治療の費用を抑えるのは難しいですが、医療費控除や高額療養費制度の条件をクリアした場合は、税金での控除や費用の払い戻しを受けることも可能です。
ここでは、それらの適用を受けるための条件やどのように費用を抑えられるかを詳しく見ていきましょう。
医療費控除を利用して税金を還付
1つ目の方法は、医療費控除を利用することです。医療費控除は国の医療制度であり、インビザライン治療が美容目的ではなく、医学的治療と認められた場合に適用されます。
控除対象として申請できる費用は、当該治療にかかった費用と一部の交通費などです。毎年2月から3月の確定申告の時期に申請でき、後日、還付金を受け取れます。
医療費控除を受けるためには、前述したとおり、医学的治療と認められた場合です。また、控除対象として申請できる交通費は、通院のために利用した公共交通機関やタクシーの乗車代金です。自家用車で通院してその時にかかった駐車料金やガソリン代は含まれません。
高額療養費制度で自己負担を軽減
2つ目の方法は、高額療養費制度を利用することです。これは、病院や薬局で支払った医療費が1か月で定められた上限額を超えた場合にその超過額が払い戻される制度です。なお、上限額は、年齢や所得に応じて変化するものです。
高額療養費制度の対象となるのは、前提として保険適用される診療で、患者が自己負担した金額です。ただし、入院の際に発生した食費や差額のベッド代は対象とはなりません。
また、この適用を受けるためには、加入している公的医療保険に「高額療養費の支給申請書」を提出する必要があります。
制度の違いを理解して賢く利用しよう
ここで挙げた医療費控除は、美容目的ではない医学的治療と認められた場合に、高額療養費制度は保険適用の治療に対して適用される制度です。
表面的な違いを挙げるとすると、申請先が税務署か、加入している公的医療保険かという点と、医療費の対象範囲や対象期間の区切り方です。
また、これらは申請先が異なるため、併用して申請できます。医療費の対象範囲や対象期間の区切り方に違いはありますが、それぞれの制度を良く理解し、活用することでインビザライン治療の費用を抑えられる可能性があります。
インビザラインに関するよくある質問【FAQ】
Q. インビザライン治療の費用はどのくらいですか?
A.インビザライン治療の費用は、カウンセリング費用、検査費用、矯正装置費用、調整費用、保定費用などが含まれ、総額はクリニックや治療内容によって異なります。一般的な費用相場は、30万円〜100万円程度です。
Q. インビザライン治療の費用を抑える方法はありますか?
A.インビザライン治療の費用を抑える方法として、医療費控除や高額療養費制度の利用が挙げられます。これらの制度を利用することで、治療費の負担を軽減できる場合があります。
Q. インビザライン治療に保険は適用されますか?
A.インビザライン治療は原則として保険適用外の自由診療です。ただし、顎変形症や先天性疾患による咬合異常など、医学的に治療が必要と認められた場合には保険が適用されることがあります。
まとめ|費用相場を理解して笑顔に自信が持てるインビザライン治療へ
インビザライン治療は、原則として保険適用外の治療です。自由診療の範囲であるため、クリニックごとに各項目でかかる費用にも違いが出てきます。
そこで、重要なのは、自分がどの範囲での治療をしたいのか、予算をどのぐらいにするかです。インビザライン治療費用の大半は矯正装置の作成にかかるため、どのプランを選ぶかで費用は大きく変わります。
豊富な症例実績と最新設備を備えた「さとうデンタルクリニック」では、患者様一人ひとりに合ったプランをご提案しています。インビザライン治療をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。