インビザラインが痛い時の対処法を徹底解説!NG行為も紹介

インビザラインは、ワイヤー矯正と比較して目立たず快適に、そして痛みも少ないマウスピース矯正の中でも、特に痛みが少なく歯並びを整えられる矯正用マウスピースのブランドです。

 

しかし、装着初期や交換直後に「軽い違和感」や「締めつけ感」を感じることがあります。このような痛みの多くは一時的なものであるため、正しい対処を行えば軽減できるものです。

 

本記事では、渋谷区でインビザライン症例数1位、東京都内でも5位以内の実績を持つさとうデンタルクリニック」の知見をもとに、インビザラインが痛い時の対処法について解説します。

さらに、痛みを悪化させないために注意したい行為についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。正しい知識を持って快適に治療を進めましょう。

 

インビザラインの痛みは歯が動いている証拠

インビザラインの治療中は、マウスピースが歯に一定の圧力を加えることで、歯が理想の位置へ少しずつ移動していきます。

 

その圧力が神経や歯茎に刺激を与えるため、治療の初期段階では軽い痛みや違和感がでることもあります。新しいマウスピースに交換した直後も、歯の位置が変化し始めるため痛みが出る場合もあります。

しかし、こうしたケースはまれであり、痛みは通常2〜3日ほどで落ち着き、慣れてくると感じにくくなります。

 

「さとうデンタルクリニック」では、痛みを最小限に抑えたインビザライン治療を提供しています。
特に、短期間で目立たず矯正できるインビザラインGOにも対応しており、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療計画をご提案しています。

 

インビザラインで痛みを感じるケース9選

マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正より痛みが少ないとされています。

さらにインビザラインは矯正用マウスピースブランドの中でも、特に痛みが少ないのが特徴です。

 

その理由は、使用されているマウスピースが独自開発のSmartTrack素材で作られているためです。

SmartTrack素材は柔軟性と弾力性に優れており、歯にかかる力を均一に分散できるため、ワイヤー矯正のような強い締め付け感や急な痛みを感じにくいのが特徴です。

 

しかし、治療の段階や歯の動き方によっては、一時的に痛みを感じることもあります。

ここでは、インビザライン治療中に痛みを感じやすい代表的な9つのケースについて解説します。

 

インビザライン開始直後

インビザラインは、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ないのが特徴ですが、治療を始めた直後は、歯や歯ぐきの周囲組織が新しい力のかかり方に慣れていないため、軽い違和感や圧迫感がでることがあります。

 

ほとんどの場合2〜3日ほどで落ち着きますが、もし、痛みが2〜3日経っても引かない場合、早めに歯科医院へ相談しましょう。

 

新しいマウスピースに交換した時

インビザライン矯正では、通常7〜10日ごとに新しいマウスピースに交換します。1枚ずつマウスピースを交換しながら歯を少しずつ動かしていきます。

新しいマウスピースに替えた直後は、前のものとは歯を動かす方向や力のかかり方がわずかに異なるため、わずかに痛みや違和感を覚える場合があります。

 

ただし、この痛みはほとんどが一時的なもので、数日で治まるといわれています。痛みを和らげるためには、マウスピースの装着時間を守って計画通りに歯を動かすことが重要です。

 

ゴム掛けをしている時

インビザライン治療の中には、歯の位置や噛み合わせをより精密に整えるために「ゴム掛け」を行うケースがあります。ゴム掛けでは、上下の歯に力をかけて顎の動きをコントロールするため、痛みや引っ張られるような感覚を覚えるかもしれません。

 

特に、装着を始めた初日から数日は、歯や顎周りに違和感を覚えやすいといわれています。ただし、これは治療が正しく進行している証拠でもあるため、日数が経過すると痛みは自然に和らぐでしょう。

 

もし、強い痛みや腫れを感じた場合、自己判断せず歯科医院に相談してください。

 

マウスピースの縁が当たる時

マウスピースの縁が舌や頬の内側に当たり、痛みや口内炎を引き起こすケースもあります。これは、マウスピースがフィットしていなかったり、摩擦によって粘膜が傷ついていたりすることが原因です。

 

軽度であれば、自宅で市販の口腔用ジェルなどを使用して様子を見ることも可能ですが、症状が続く場合は歯科医院に相談しましょう。必要に応じて歯科医からマウスピースの微調整をしてもらうことで、痛みが緩和されるはずです。

 

アタッチメントが口内に当たる時

インビザライン治療では、歯の動きを補助するために「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起を歯の表面に装着します。このアタッチメントが頬の内側や唇に当たり、痛みや違和感を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

 

特に、マウスピースを外した状態で会話したり、食事をしたりした時に痛みを感じるケースが多いといわれています。この場合、歯科医院でアタッチメントの形を調整してもらうと痛みが和らぐでしょう。

 

もし、痛みが強い場合、我慢せず、早めに歯科医院でのメンテナンスを受診しましょう。

 

食事で食べ物を噛んだ時

治療中は、噛む力が不安定になりやすく、硬い食べ物を噛んだ時に軽い痛みを感じることもあります。

痛みがある際は、柔らかい食べ物を中心に摂り、噛み合わせに無理がかからないように意識するのがポイントです。

歯の動きにあわせて食生活を工夫し、痛みを軽減しながら治療を進めましょう。

 

抜歯した時

抜歯の直後は、歯ぐきや骨が治癒している途中のため、マウスピースを装着した際に軽い圧迫感や違和感を覚えることがあります。

これは治癒中の組織に一時的に力がかかるためであり、痛みが出たとしても一時的で、通常は数日以内に自然に落ち着きます。

 

抜歯後の部位が完全に回復すれば、マウスピースの装着による不快感もなくなります。

もし痛みが長引く、または腫れが強い場合は、炎症が起きている可能性もあるため、早めに歯科医院へご相談ください。

 

IPRをした時

IPR(Interproximal Reduction)は、歯と歯の間にごくわずかな隙間を作るための処置で、歯の表面(エナメル質)を約0.1〜0.3mmほど削るだけの非常に軽い工程です。

 

処置後は、マウスピースを装着した際に歯が動き出すことで、まれに軽い違和感を生じることがあります。

これは削った部分の歯が一時的に敏感になっているためで、冷たい飲み物でしみるような感覚を伴うこともありますが、一時的なもので通常1〜2日以内に自然に落ち着きます。

 

久しぶりにマウスピースを装着した時

しばらくの間マウスピースを装着しないままでいると、歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。そのため、久しぶりにマウスピースを装着すると、歯に強い圧力がかかり、締めつけ感や違和感を覚えることがあります。

 

装着時間を守らなかったり、長期間つけ忘れていたりする人は、再装着時に強い締めつけ感を覚えるかもしれません。快適に過ごすためには、マウスピースの装着時間を守ることが大切です。

 

 

痛みを感じた時の対処法4選

インビザライン治療中に痛みを感じた場合、原因を見極めた上で対処することが大切です。

ここでは、実際に痛みを感じた時に試してほしい4つの対処法を紹介します。

 

マウスピースを調整する

マウスピースの縁や表面が舌や頬の粘膜に当たり、痛みや傷を引き起こしている場合、マウスピース自体の形状を調整してもらいましょう。歯科医師が専門の器具を使って縁を滑らかに削ったり、マウスピースを微調整したりすることで、装着時の違和感を軽減できるはずです。

 

また、応急処置として矯正用ワックスを使用する方法もありますが、この方法はあくまでも応急処置。違和感や痛みが続く場合、早めに診察を受けて調整してもらうのがおすすめです。

 

マウスピースの装着時間を守る

インビザラインは1日20〜22時間以上の装着が推奨されています。マウスピースを外している時間が長くなると、歯が元の位置に戻ろうとする力が働き、再装着時に強い痛みを感じやすくなるのです。

 

そのため、マウスピースを外して良いのは、食事・歯磨き・手入れの時のみと意識し、装着時間をしっかり守りましょう。長時間外してしまった場合は、装着時間が不足したマウスピースをしっかりつけて歯の状態を慣らしてから、次のマウスピースに進むのがポイントです。

 

つまり、装着時間を守ることは、痛みの軽減だけでなく治療効果を高める上でも重要なのです。

 

痛み止めを処方してもらう

どうしても痛みに耐えられない場合、歯科医院を受診し、痛み止めを処方してもらう方法もあります。市販の鎮痛薬でも対応できますが、医師の判断で適切な薬を処方してもらう方が安心です。

 

ただし、痛み止めは一時的に症状を和らげることが目的であり、根本的な解決にはなりません。そのため、薬で解決しようとせず、痛みの原因を確認しながら対策しましょう。

 

治療計画を変更してもらう

痛みが繰り返し起こる、または慢性的に続く場合、歯科医院で治療計画を見直してもらうことも有効な方法です。

 

ただし、治療計画を頻繁に変更すると、全体の治療期間や費用に影響が出る可能性もあります。そのため、初期段階でしっかりとカウンセリングを受け、自分に合った方法を提示してもらいましょう。

 

 

痛みを感じた時に注意したい行動

インビザライン治療中に痛みを感じた際、間違った対処をしてしまうと症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。痛みがあると不安から自己流で判断しがちですが、誤った行動はさまざまなリスクにつながる危険があるため避けましょう。

 

ここでは、インビザラインで痛みを感じた時に、悪化させないために注意したい行動を5つ紹介します。

 

マウスピースを長時間外す

痛みを理由にマウスピースを長時間外してしまうのは避けましょう。なぜなら、外している間に歯が元の位置に戻ろうとするためです。その上、再装着時に強い圧力がかかり、より強い痛みを感じる原因にもなります。

 

そのため、食事や歯磨き以外の時間はできる限り装着し続けましょう。このように、装着時間が守られないと、矯正の進行が遅れるだけでなく、次のマウスピースが合わなくなるリスクもあるため注意が必要です。

 

インビザラインの治療期間に関しては、下記記事でも詳しく紹介しています。理想的な歯並びをできるだけ効率よく実現したい方は、こちらもぜひ参考にしてみてください。

▶インビザラインの治療期間が長引く理由と早く終わらせるポイントを解説!

 

硬いものを食べる

痛みを感じているときに硬い食べ物(せんべい・ナッツ・フランスパンなど)を噛むと、歯に強い力がかかります。

 

その結果、痛みが長引いたり、歯の動きが計画どおり進まなくなるリスクがあるため、痛みを感じている期間は柔らかい食事を意識しましょう。スープ・煮物・おかゆなど、歯に負担をかけないメニューを選ぶと、回復を早めることができます。

 

マウスピースを自分で削る

マウスピースを自分で削ったり切ったりするのは危険であるため避けましょう。自己流で削ることで、マウスピースの形が変わり、歯への力のかかり方が不均一になってしまう可能性があります。

 

その結果、歯の動きが乱れたり、痛みがかえって強くなったりするケースもあるのです。もし、違和感を覚えた場合、必ず歯科医院で調整してもらいましょう。

 

熱湯でマウスピースを洗浄する

マウスピースを清潔に保つことは大切ですが、熱湯で洗浄するのは避けてください。なぜなら、高温によってマウスピースが変形し、歯に合わなくなるおそれがあるためです。

 

そのため、洗浄する時は、30~40度程度のぬるま湯を使用し、専用の洗浄剤で優しく洗いましょう。

 

定期メンテナンスをしない

インビザライン矯正は基本的には通院回数が少なくても安心して進められる矯正方法で、当院では、お忙しい方や治療期間、歯の状態によっては完成まで通院は不要なケースもあります。

 

ただし、段階的に歯を動かす治療であり、定期的なチェックと調整をした方が安心です。

 

特に痛みがある場合は、マウスピースのこすれなどから炎症を起こしていたり、マウスピースの適合が悪くなっている可能性もあります。スムーズに治療を終わらせるためにも、痛みや不安を感じたら自己判断せず、歯科医院への相談がおすすめです。

 

インビザラインの痛みに関するよくある質問

Q. インビザラインの痛みはどのくらい続きますか?

基本的には痛みを感じない方がほとんどですが、多くの場合、新しいマウスピースを装着してから2〜3日程度で痛みは落ち着きます。

ただし、痛みが1週間以上続いたり、腫れや強い違和感がある場合は、自己判断せず歯科医院に相談してください。

マウスピースの微調整で改善するケースも多いです。

 

Q. インビザラインで痛みを感じたときの正しい対処法は?

原因に応じて、次のような方法で対応できます。

     

  • マウスピースを調整してもらう(縁が当たる場合など)
  • 装着時間を守る(外している時間が長いと痛みが再発しやすくなります)
  • 柔らかい食事を心がける(硬い食べ物は痛み悪化の原因)
  • 痛み止めを一時的に使用(我慢できない場合は歯科医師の指導下で)

 

また、痛みを理由にマウスピースを長時間外すのはNGです。
外している間に歯が戻ろうとし、再装着時に強い痛みを感じる原因になります。

 

まとめ

インビザライン治療中の痛みを感じることは少ないですが、痛みを感じる多くの場合が、歯が正しく動いている証拠です。

しかし、間違った対処をしてしまうと、痛みが長引いたり治療が遅れたりする原因になります。そのため、痛みを感じた時は、冷静に原因を見極めて、正しい方法で対処しましょう。

 

さとうデンタルクリニック」では、インビザラインの治療実績が豊富な歯科医師が、患者様に合わせた矯正計画を提案しています。そのため、痛みを最小限に抑えながら、快適に治療を進められるのです。

 

もちろん、治療後のサポートも行っているため、初めて治療を受ける方も安心です。インビザラインを検討している方は、お気軽にご相談ください。