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歯医者が考える正しい歯医者の選び方(歯周病治療編)

 

歯周病

日本人の歯を喪失してしまう原因の1位は歯周病です。

歯周病とは

歯周病菌や噛む力の影響で、歯茎が腫れたり、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気です。

歯周病が進むとどうなるか

■歯がグラグラして抜けてしまう
例え抜けなくても…
■以前より細菌が付着しやすくなる上に、付着した細菌を物理的に除去するのが難しくなるので、口腔内の細菌レベルが高くなる
口腔内の細菌レベルが上がると…
■口臭の原因になる
■他の歯の虫歯や歯周病になるリスクが上がる
■口はすべての器官の入り口なので、全身の健康に害を及ぼす
■デトックス(毒だし)の正反対の状態(毒入れ)になるため、アンチエイジングにも大きく影響

口腔内の細菌レベルが高い状態で10年過ごすのと、きれいな状態で10年過ごすのでは、全身の健康状態や老け方、運動能力の低下の仕方などが大きく異なります。
そのため、口腔内の細菌レベルをきれいに保つ歯周病の予防・治療をすることはあらゆる意味で非常に大事です。

歯周病の治療

1.歯周基本治療

まずは歯周基本治療と呼ばれる
■クリーニング
■噛み合わせの調整
■欠損部位(歯がないところ)や虫歯があれば改善する。細菌と噛む力に対するコントロール
■毎日の家での基本的なブラッシングの仕方の指導やその方一人一人にあった特別なケアの説明
を行います。

2.歯周外科治療

歯周基本治療で治らない場合、また歯周基本治療だけでは治癒することが期待できない場合、
■外科診療での歯石や汚れの除去(歯茎を開いて通常では届かないところの汚れを取る)
■歯周組織再生療法
に進みます。

3.メンテナンス

歯周基本治療と歯周外科治療で治癒・回復した後は、回復させた状態を保つために、歯科医院でのプロフェッショナルケア(クリーニングやチェック、清掃方法の指導)や生活習慣に合わせた適切なホームケアで状態を維持していきます。

歯周病治療が得意な歯科医院の特徴

■現状の診断をしっかりした上で、説明をきちんとしてくれる
歯周病もまずは現状の診断が一番大事です。そしてその診断内容とそこからの治療内容や歯周病治療の重要性をしっかり説明してくれる歯科医院がお勧めです。
■一人一人に合った適切なブラッシング指導をしっかりしてくれる
口の中の状況は人それぞれです。それをしっかり説明したうえで、歯間ブラシ、フロスの使用方法などを含めて、一人一人に合ったオーダーメイドのケア方法を説明してくれるかどうかも大事なポイントです。
■設備と技術がしっかりしている
クリーニングや歯石除去でもどのような道具でどのように処置を行うかによってその仕上がりは大きく異なります。場合によっては歯の表面を傷つけてしまうことや、一見きれいに見えるものの余計に汚れが付きやすくなってしまうこともあります。
歯にとって優しい道具で、クリーニングできるかどうかも大事な焦点です。
■歯周外科治療、再生医療もできる(中程度~重度の歯周病の方)
前述の通り、歯周基本治療で治らない歯周病の方は歯周外科治療をしなければなりません。外科と聞くと怖いかもしれませんが、設備と技術がしっかりしている歯科医院で行う分には、術中はもちろん術後も痛みは想像よりも大きくありません。また、外科治療を行わずに放置してしまった結果、歯や歯周組織の状況が悪化し、外科治療の効果が下がってしまうこともあるため、「外科治療によって骨を再生できる」場合は早期の治療が必要です。必要に応じて再生医療を行える歯科医院に通っているのと、治療方法の存在を知らずにクリーニングのみを行っていくのでは、自分の歯を一生持ち続ける確率が大きく異なります。

監修・執筆

医療法人社団さとうDC
理事長佐藤悠野

当コラムは2020年5月15日に医療法人社団さとうDC 理事長の佐藤悠野が執筆しました。
本文の内容を無断で転載することを禁止します。