セラミックとインプラント、どう違う?被せ物の素材と人工歯根の根本的違い

歯の欠損や見た目の改善を検討する際、「インプラントとセラミック、どちらにしようか」と迷われる方が多くいらっしゃいます。
しかし、実はこの 2 つは単純に比較できるものではありません。
なぜなら、インプラントは「失った歯を補うための人工歯根」であり、セラミックは「歯を美しく作るための素材」を指すからです。
本記事では、インプラント治療を累計10,000本 、 セラミック治療を累計50,000件以上 手がける 「 さとうデンタルクリニック 」の知見をもとに、インプラントとセラミックの基本的な違いについて解説します。
自分の症状や希望に合った治療法を選びましょう。
インプラントとセラミックの「決定的な違い」とは?
多くの方が混同しがちですが、インプラントとセラミックは役割が根本的に異なります。
ここでは、インプラントとセラミックの役割や治療目的の違いについて解説します。
インプラントは「人工歯根」
インプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨に人工歯根(ボルト)を埋め込む治療法です。
インプラントは、この骨に埋めるボルト部分、すなわち人工歯根のことを指します。
入れ歯やブリッジのように健康な歯を削ることなく、新しい歯の土台を作るための手段です。
セラミックは「歯の被せ物に使われる素材」の1つ
セラミックは陶器に近い歯科用の素材です。
ご自身の歯が残っている場合に被せる「セラミック冠」はもちろん、インプラント治療で最後に装着する「人工の歯」の部分も、セラミックで使われています。
インプラントは歯がなくなってしまった人の歯の根っこの部分の代わり、セラミックは自分の歯の被せ物やインプラントの人工の歯の部分に使用される素材の一種です。
歯を失った場所に土台からつくる『人工歯根(インプラント)』なのか、あるいはご自身の歯を残して表面を整える『被せ物(セラミック)』なのかという、治療目的そのものの根本的な違いがあります。
インプラント治療が「必要不可欠な選択肢」となるとき
歯を根っこから失ってしまった場合 、あるいは抜歯が避けられない状況において、インプラントは「自分の歯」に最も近い機能を再構築できる唯一の選択肢となります。
歯を失ってしまった場合には機能的にも健康的にも最もおすすめの選択肢です。
下記のような場合に検討されます。
- 「隣の健康な歯を、絶対に削りたくない」
ブリッジのように周囲の歯を犠牲にせず、独立した新しい歯を手に入れたいとき。 - 「入れ歯の不便さから解放されたい」
「ズレる」「噛めない」「見た目が気になる」といった入れ歯特有のストレスを根本からなくしたいとき。 - 「天然歯と同じ感覚で食事を楽しみたい」
硬いものもしっかり噛める「噛み心地」を、もう一度取り戻したいとき。
インプラントを選択するということは、単に隙間を埋めるだけでなく、「お口全体の将来の健康(他の歯の負担軽減)を守る」という大きな意味を持っています。
▶インプラント手術について徹底解説!メリット・デメリットも紹介
インプラント治療の目安(期間・費用・審美性・耐久性)
| 治療期間 | 下の歯:3、4ヶ月 上の歯:5~ 7 ヶ月 |
|---|---|
| 費用の目安 | 1 本あたり 25万円 (ope代,CT代込み・10年保証) |
| 審美性 | 自然でリアルな仕上がり |
| 手術内容 | 外科手術が必要 |
| 治療後の残存率 | 10 年で90%以上残存
【ブリッジ・入れ歯との比較】 |
セラミック治療が「最良の選択肢」となるとき
ご自身の歯が健康に残っている場合、セラミックは見た目と機能をよくし、理想の口元を実現する有効な選択肢となります。
例えば、下記のような場合に検討されます。
- 「銀歯を白く、目立たなくしたい」
過去の治療箇所を、周囲の歯と見分けがつかないほど自然に整えたいとき。 - 「前歯の形や色を短期間で綺麗にしたい」
歯並びのわずかな乱れや、ホワイトニングでは落ちない変色を解決したいとき。 - 「再治療のリスクを最小限にしたい」
汚れが付きにくく、二次虫歯になりにくい素材で、今の歯を一生涯守っていきたいとき。
セラミックは単なる「白い被せ物」ではなく、「今ある大切な歯を、より美しく、より長持ちさせるための投資」としての選択肢です。
セラミック治療の目安(期間・費用・審美性・耐久性)
| セラミック(クラウン) | 銀歯(クラウン) | |
|---|---|---|
| 治療期間 |
1 週間 ~約1ヶ月 ( 最短2回の来院 ) |
1週間~約1ヶ月 (最短2回の来院) |
| 費用の目安 |
1本あたり 13~17 万円 (素材により変動) |
1本あたり 2~3,000 円 (保険適応) |
| 審美性 |
高い透明感と色の調整が可能 (素材により特徴に違いあり) |
金属の色、見た目が目立つ |
| しみやすさ | 銀歯よりもしみにくい | 温度を伝えやすく、しみやすい |
| 虫歯の なりづらさ |
銀歯と比較して圧倒的になりづらい
※ただし、扱うのに技術が必要なので、技術のない先生が施術すると、セラミックの良さを生かせず虫歯になりやすくなってしまうので、安すぎるクリニックは注意が必要 |
力が加わってたわむと隙間ができ、そこに汚れが入りやすいため、セラミックより虫歯になりやすい |
よくある質問
Q. 抜歯が避けられない状況とはどのような状態ですか?
歯の根が割れている(歯根破折)、重度の歯周病で周囲の骨まで溶かしている、あるいは虫歯が深く感染源になっているなど、無理に歯を残すよりも抜歯した方がお口の健康を保てる場合があります。
当院では、治療が不可能で、放置するほど炎症や歯の状態が悪化してしまう状況、そのままにしておくことで周囲の歯も悪くなってしまう状況においては抜歯を行います。
このような場合には、インプラント治療を行うことで、周囲の歯を傷つけることなく、天然歯のような美しさと噛み心地を長期的に維持することが可能になります。
まとめ
「インプラント」と「セラミック」は単純に比較できるものではなく、そもそもの役割が異なります。
インプラントは人工歯根、セラミックは被せ物で使用される素材の一つです。
そのため、お口の状態に応じて、インプラント治療で失った歯の土台を再構築する治療が必要なのか、セラミック治療で今ある歯を整える処置が必要なのかといった点で、検討の前提が異なります。
「 さとうデンタルクリニック 」では、インプラント・セラミックのどちらにも対応しており、患者一人ひとりの希望に合わせた治療計画を提案しています。
ご自身の理想の口元を将来まで保つために 、ぜひ一度当院にご相談ください。
監修者情報
2013年恵比寿本院を開業。2021年に池袋・西新橋、2025年4月に横浜駅前院を開設し、現在計4院を運営。2019年にはハーバード大学にてインプラント症例発表を行い表彰される。エキテン口コミランキング11年連続1位、楽天リサーチ満足度1位など外部評価も多数。
【受賞・選出実績】- 週刊現代「名医たちが薦めるインプラント歯科医院100」(2024年)
- 医療新聞社「日本の歯科5選の名医」選出(2023年・2018年)
- 楽天リサーチ:都内インプラント・審美治療満足度 第1位(2017年)
- エキテン:口コミランキング 11年連続1位(2013-2024年)
国際口腔インプラント学会ISOI・DGZI、日本先進医療医師会、日本歯科審美学会、POIC研究会、インビザライン認定医

